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Nobutarou
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私はマスクに効果がある、なしの議論は意味ないなと思ってます。
私がグーグル等で調べた認識では、マスクについて定量的どれくらい効果があると言い切れる研究はされたことが無く、効果は未定だという認識です。
https://cis.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=60&item_no=1&page_id=13&block_id=21
9割以上の市民が公共の場でマスクをしてる時の感染症の広がり方の研究なんてないのではないでしょうか?また、2m離れるも同様で、市民が2m離れて生活したときの感染症の広がり方の研究なんてないのではないでしょうか?飛沫を少なくする、飛ぶ範囲にいなくなる、という物理的なことは当たり前なので、何らかの効果はあるだろうけど、どれくらいかわからない、というのが現在の科学ではないでしょうか?
となると、物事をどう選択するかとなると、効果が無かったのにしてしまっているときのデメリットと、効果があるのにやってなかったデメリットの、小さい方を取る、という、おそらく、学問よりも麻雀に近い選択をするのが合理的だと思ってます。
なので、私は春のうちはマスクをしてました。もともと花粉症だし。最近は外では外すことが多いです。暑くてたまらないから。距離も可能な限りは取りますが、そこに行かないと自分の用が足せないなら行きます。そんな風に、レジのビニールシートや飲食店の仕切りなども、デメリットが少ないことはやったら良いと思っています。
マスクについて
この話も、本当はネットに挙げたくはなかったのです。絶対怒られるから。何を言っても。 とはいえ、何も言わなければさらにデマが広がってしまうというジレンマが生じてしまいます。よって、ここでマスクについても説明します。これも長いですよ。 実は、マスクについての考え方について、新しく説明すべきことはあまりありません。どうしてかというと、その考え方は、 検査の考え方 と全く同じだからです。すなわち、 マスクの属性 だけで、マスクを論じてはならない。マスクがどのように飛沫の放出を防ぐかとか、防がないとか、富岳のシミュレーションでどうだとか、そういう「マスクの性能」は議論の一部をなす...
超過について、
今年もインフルエンザは2月くらいまで流行しました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000620714.pdf
上が全国の流行なので迅速把握も全国に近そうな 21大都市で見ると
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/1847-flu-jinsoku-2.html
超過は一月までということで、普通に見えます。
東京単独のインフル流行を示す情報を知らないので、東京の超過については全く分かりません。
事実と判断(あるいは評価)の間
神戸大感染症内科の回診に参加された方はご存知だと思うが、患者のアセスメントがしっかりなされることが強く要求されている。アセスメントとは「患者に何が起きているか」という命題についての話者(学生や研修医)の判断だ。 判断は、事実を根拠として行われる。判断の前提は事実の十分な吟味である。 事実ー>吟味・判断ー>アクション となるべきなのだ。 ところが、このアセスメントが日本の医学生や研修医は非常に弱い。実を言うとシニアなドクターでも苦手な人は多い。なぜかというと、多くの人達は、 事実ー>アクション に先走ってしまうためだ。医者が概ねせっかちだ、というのもあるが、判断(事実吟味)よりもアクショ...
寝ようとしてたらなんだか今日本で起きてることにちぐはぐさに、もやもやしてきました。
* 治療が最優先だから、治療に不要な検査はしない(いろいろ変な話は聞くが)
* この手の観測がされてないから、全体像が分からない。桁数すら分からない。
* 定期的に桁数くらいは観測しとかないと、指数関数で表現される SIR やその派生種のパラメータ同定はろくすっぽできないはずである。数式の I は無自覚、検査済、未検査だけど自覚ありの感染者を区別できない。(ちなみに y'=y型の解は指数関数なので、「指数関数的な増加が危険」と言われるとやはりもやもやする)
* ろくに同定できてないはずの数理モデルを参考にしたロックダウン目標。たしか総理は 7割以上減と言っていた。
なんだかなーと思います。
慶応のPCR6%の意味
慶応大学病院が無症状の患者67人に新型コロナウイルスSARS-CoV-2のPCRを行い、4名が陽性であったと発表した。6%である。 これだとnが少ないのでシンプルな二項検定を行うと、95%信頼区間は 1.7%-14.6%となる。東京都民の1395万人に当てはめると 237,150人-2,036,700人となる。今朝(4月23日)見た、PCRで陽性になった感染者の累計が3,439人だから、実際の感染者はPCRで把握されている患者の69-592倍いる、ということになる(追記。これは観察期間が違うので不適切な分数でした、すみません。実際はもっと大きな数になります。慶応の検査実施期間が報道では...
別の見方もあります。その悪いシナリオでは 23万人が感染して、81人がお亡くなりになっています。死亡率 0.04% です。良いシナリオでは 430 万人が感染していていますので 0.002% です。
実は医学の素人なりに、コロナ感染者数を推測してみようと考えてみたことがあります。インフルが減ってる分からコロナ感染者数が推計できるかなと思ったのですが、私は計算できるだけのデータが集められず断念しました。
https://www.pnas.org/content/116/52/27142
慶応のPCR6%の意味
慶応大学病院が無症状の患者67人に新型コロナウイルスSARS-CoV-2のPCRを行い、4名が陽性であったと発表した。6%である。 これだとnが少ないのでシンプルな二項検定を行うと、95%信頼区間は 1.7%-14.6%となる。東京都民の1395万人に当てはめると 237,150人-2,036,700人となる。今朝(4月23日)見た、PCRで陽性になった感染者の累計が3,439人だから、実際の感染者はPCRで把握されている患者の69-592倍いる、ということになる(追記。これは観察期間が違うので不適切な分数でした、すみません。実際はもっと大きな数になります。慶応の検査実施期間が報道では...
出すべきは結果だけなので、詭弁でもなんでも良いのですが、そもそも求めてる結果に説明が無いのです。例えば岩田さんや西浦さんは、収束させることを求めて、ロックダウンや八割減を表明しました。なのでこちらは、求める結果に対する賛否や、途中の考え方や出てきた数値を自分なりに判断、評価することができます。一方で政策を決める側からは、何を結果に求めてるのか説明が無いのです。どの程度の経済の停滞を許容して、どの程度疫病の被害を許容して決めた政策なのか全く分からないので、何一つ評価することすらできないのです。例えば人口130万人、累計感染者200人、昨日一昨日と2人、3人の感染者発覚という我が市では、全ての小学校は5が初旬まで休校で、まるで感染ゼロを求めてるようにみえますが、もちろん数値目標などどこにもないのです。日本中の政策が、なんとなくの空気で行われてるような気がしてます。
緊急事態宣言はロックダウンではない、は詭弁
安倍首相が7自治体の緊急事態宣言を出したとき、「これはロックダウンではない」と述べている。 各メディアもその解釈を追随した。「改正新型インフルエンザ対策特別措置法の緊急事態宣言は政府が対象区域を示し、具体的な措置は都道府県知事が行う。知事は同法45条1項に基づき外出自粛が要請できるが、海外と異なり無許可の外出に罰則を科すような強制力はない。通勤や通院、食料の買い出しといった暮らしに欠かせない目的であれば自粛を求められない」(日本経済新聞4月6日)。 しかし、これは間違いだ。詭弁、といってもよい。 ロックダウンは「概念」である。具体的にはある地域の内外の移動を止め、その地域内での外出を止...
日本版ロックダウンと言える(というか憲法上ここまでしかできない)緊急事態宣言が出ましたが、個人的にはいろいろ不満を感じてます。やれ、やるなということではありません。不満を最も感じているのは、
「このペースで感染拡大が続けば、2週間後には1万人、1カ月後には8万人を超えることとなります。しかし専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができます。」
という専門家の試算式がまったく公開されてないし、それに対する医学会からの批判もないし、公開されてないから誰も精査できないところです。まさに、先生が「事実に誠意を」で述べてたご神託扱いになってしまっているように、部外者からは見えます(どなたの試算式だったのかは知りませんが)。
もっと医療関係者は議論を公にしてほしいと切に願います。
ロックダウンはするしないの二元論ではない。「する際の条件」こそが重要である。
東京はロックダウンすべきだ、とすでに述べた。これに対して「ロックダウンすると経済的損失が大きすぎる」という意見がある。 それは事実で、ロックダウンには多大な副作用が存在する。経済活動の巨大な縮小であり、これは経済リスクのみならず、人々の健康リスクにもなりうる。シンプルに言えば、金がなくなれば食べるものがなくなるわけで、飯を食わねば、人は生きていけない。 それでも。私は東京エリアのロックダウンを主張したい。政治家・官僚の方々にはぜひ「ロックダウンで人が飢え」たりしないよう、皆様の職能を最大限発揮していただきたい。感染対策的意思決定はプロに任せて。 繰り返すが、私はロックダウンという行政措...
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Apr 8, 2020
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