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磯野靖雄
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感染症研究所のウェブサイトにはグラフも載っています。ピンク色の閾値を超えた分の事が超過死亡数ですから、2019-2020年シーズンにも超過死亡は生じています。また、ブルーの四角が実際の死亡者数ですから、過去3シーズンよりも、やや少ない傾向にある事がはっきりと読み取れます。言葉による印象操作とは思えません。
コロナに依る死亡者がいる事は事実ですから、インフルエンザに依る死亡者が、例年より減少している事が推察されます。また、コロナ治療の為に各病院が混乱しており、コロナ以外の患者への治療が十分に行えなかった可能性があります。手術の予定を先延ばしにしたような例もあると聞きます。4月の全死亡者数が、昨年を超えた事実には、そういった事情も含まれるかと、想像します。
したがって、感染症研究所のウェブサイトのQ&Aの下の部分では「本事業で新型コロナウイルス感染症による超過死亡への影響を評価することはできません。」とのコメントがある事も、参照する必要があろうかと思います。
私の感触としては、岩田先生の文章の方に、むしろ印象操作の気配が強く感じとれます。
事実と判断(あるいは評価)の間
神戸大感染症内科の回診に参加された方はご存知だと思うが、患者のアセスメントがしっかりなされることが強く要求されている。アセスメントとは「患者に何が起きているか」という命題についての話者(学生や研修医)の判断だ。 判断は、事実を根拠として行われる。判断の前提は事実の十分な吟味である。 事実ー>吟味・判断ー>アクション となるべきなのだ。 ところが、このアセスメントが日本の医学生や研修医は非常に弱い。実を言うとシニアなドクターでも苦手な人は多い。なぜかというと、多くの人達は、 事実ー>アクション に先走ってしまうためだ。医者が概ねせっかちだ、というのもあるが、判断(事実吟味)よりもアクショ...
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Jun 23, 2020
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